Noisy signal

くわてぃーが発生するノイズ

Studio One 2でKORG taktile25を使う方法

PreSonusのDAWソフト「Studio One 2」と、KORGMIDIキーボード「taktile 25」が手元にあったので、設定して使えるようにしました。その方法をメモとして残しておきます。

 

Studio One 2で外部デバイスを設定する時には、「環境設定」>「外部デバイス」にある「追加」ボタンから選べばOKです。しかし、デフォルトではKORGのtaktile 25用の設定が入っていないので、自分で設定しないと使えません。

 

まずは、再生・停止・録音・スライダーなどのDAWのコントロールをする部分の設定です。これらは、デフォルトで用意されている、「KORG」>「nanoKONTROL 2」という設定を使います。この時、受信元は「taktile-25 DAW IN」、送信先は「taktile-25 DAW OUT」にします。

f:id:qwerty-n:20150308162902p:plain taktile側の設定はデフォルトで入っているSceneのなかにある「Cubase」を選択すればOKです。これで再生ボタンなどのDAWを操作する部分の設定ができました。

 

次に、キーボード部分の設定です。外部デバイス設定の「追加」ボタンから、「新規キーボード」を選択して、製造元「KORG」デバイス名「taktile-25」としました。こちらは受信元を「taktile25 KEYBOARD/CTRL」、送信先を「taktile-25 CTRL」にします。

f:id:qwerty-n:20150308162012p:plainこれで、設定完了です。

 

もっといい方法があるかもしれないですが、一応これで動くようになりました。

情報科学若手の会2014に参加して「家に帰ってブログ記事を書くまでが若手の会です」と言われたのでブログ始めました

はじめましての方ははじめまして。くわーてぃです。よろしくお願いします!

【この記事のまとめ】

  1. 情報科学若手の会は、初参加でも溶け込みやすいアットホームな学会

  2. いろいろな分野の人が各自の専門を楽しくわかりやすく発表してくれるので、視野・興味がどんどん広がる
  3. 懇親会では発表者との深いディスカッションやぶっちゃけトークな即興LTが楽しい!

 情報科学若手の会とは?

第47回情報科学若手の会に初めて参加してきました。

2014年9月13日(土)〜15日(月)に開催されたので、開催期間からかなりの時間が経っています。ただ、タイトルの通り「家に帰ってブログ記事を書くまでが若手の会です」とのことなので、この記事を書くまでが僕の若手の会ということになりますね。

情報科学若手の会」(http://wakate.org/)は情報処理学会プログラミングシンポジウム委員会が主催するイベントで、学生・若手研究者・エンジニアが集まって交流する学会です。若手の会のページには以下のような説明が書いてあります。

情報科学若手の会は,情報科学に携わる学生,若手研究者、 社会人のディスカッションと交流の会です.幅広い分野から参加者を募り, 互いの交流を深めることで新たな発想が生まれることを目指しています. インフォーマルな雰囲気ですので,これから研究を始めるという方も是非ご参加下さい. 

 この説明にもある通り、雰囲気が大変よく、初参加の僕も快く歓迎してくれました。ひと口に「情報科学」と言ってもたくさんの分野があって、ネットワーク・セキュリティ・信号処理・電子工作・機械学習Webサービス開発など、参加者の方々の趣味・専門分野は多岐にわたっています。

今回の会場は伊東にある山喜旅館。この旅館は「エンジニアが選ぶ。開発合宿で泊まりたい日本の宿7選【2013年版】」にも選ばれるだけあって、会場の電源のキャパシティや無線ネットワークはとても快適でした。そして温泉!素晴らしい!!そんな環境で行われました。 

アイスブレイクセッション

参加者の中にも少しだけ知り合いはいましたが、そうは言っても大半は初対面だったり一方的に知っている人だったり。人見知りが激しめの僕はちょっと心配していましたが、そんな心配は不要でした。

主催者の方がアイスブレイクセッションとして「謎解きゲーム」を用意してくださっていました。チーム対抗で旅館に散りばめらたヒントを頼りに謎をときます。自分のチームは見事最初に謎を解くことが出来ました。写真はご褒美の商品です。懇親会で美味しくいただきました!

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印象に残った発表たち

若手の会ではたくさんの発表がありました。若手の会が様々な分野の人が参加することがわかっているからか、どの発表も初心者にもわかりやすい内容でかつ、大学で受けていた授業よりも数十倍わかりやすい!「自分の大好きなトピックについていろいろな人に興味を持ってもらいたい!」という気持ちが強く出ているからでしょうか。ここではいくつか発表内容を紹介したいと思います。

招待講演:井上大介さん(NICT)「サイバーセキュリティの世界に飛び込こもう! 」

サイバー攻撃についての近年の流れについての解説と、サイバー攻撃をカッコ良く可視化するシステムの紹介。NICTER・DAEDARUS・NIRVANA改など、インターフェースがとにかくカッコイイ!


SECCON 2013全国大会 NIRVANA改SECCONカスタムバージョン - YouTube

余談ですが、発表の中で井上さんがオススメされていた「SF映画で学ぶインターフェースデザイン」、しっかり買いました。

SF映画で学ぶインタフェースデザイン

SF映画で学ぶインタフェースデザイン
著者:ネイサン・シェドロフ
価格:3,456円(税込、送料込)
楽天ブックスで詳細を見る

若手特別講演:川上雄也さん(@yuyarin)「本当は楽しいインターネット」

本当は楽しいインターネット from Yuya Rin

インターネットのルーティングの仕組みを、現場の担当者間のFace-toFaceの交流の重要性などを交えて、基礎から丁寧に説明してくださいました。大学の授業でも似たようなことをやったはずなのに、なぜかなかなか入ってこなかった内容が、この発表では驚くほどスルッと頭に入ってきました!

廣戸裕大さん(@about_hiroppy)「プラック企業から学ぶMVCモデル」

MVCモデルをブラック企業の構造(イメージ)に例えてユーモラスに解説」という奇抜な切り口で、MVCモデルが直感的に理解できるとてもわかり易い発表でした。タイトルだけ聞くと「発表者がブラック企業で学んだのか?」と思ってしまいますが全く違います。

秋田大さん「シュワルツ超関数としての信号処理理論」

「適用する対象が数列か関数か、周期的か非周期的か」によって定義が微妙に違うフーリエ展開・フーリエ変換などを統一的に扱える理論はないか?について考えているという発表。このタイトルからはものすごーーーく難しくて近寄りがたい雰囲気が醸し出されていますが、フタを開けてみるとこれまでで受けたフーリエ変換の講義の中で一番わかり易い!単位ステップ関数の微分の説明が終わった時の会場の「おぉ!!!」という反応が印象的でした。大学の授業でこういうのを受けたかった。。。

本番の発表資料ではないですが参考まで(http://pel.es.hokudai.ac.jp/~akita/SignalAsDistribution.pdf

末田卓巳さん「高専生流 突貫工事のススメ」

2012年の高専プロコン・自由部門で優秀賞・企業賞を獲得した「plugica」を実装していた時の体験談をまとめたプレゼン。

はじめに構想をねった時に出てきた「ミラクルな何か」という抽象的なものが、試行錯誤を経て徐々に具体化されていく中で得られた教訓がためになると同時にとても面白い!

その他の感想

その他にも「スクラム開発」について発表をされた方との懇親会での意見交換はとてもためになりました。現場でのスクラムの実践で悩んでいる部分はやはり似たようなところも多く、これから解決していく上で参考にしていきたいと思っています。

ここで紹介したトピック以外にもオフレコ話がたくさんあって、とっても興味深く楽しい話ばかりだったのですが、残念ながらここに書くことはできません……参加したメンバーだけが得られる特権ということで!

初参加でもとても楽しめた「情報科学若手の会」、来年もおそらく開催されることでしょう。ぼくも参加したいと思っています!主催者の一人から「来年は発表よろしく!!!」と言われたので、次は発表できればいいなと思ってます!

これにてぼくの第47回情報科学若手の会はめでたくおしまい、ということで。来年も楽しみにしています!

参考リンク

情報科学若手の会

第47回情報科学若手の会2014 ツイートまとめ #wakate2014 - Togetterまとめ